しっかり支柱とは?
昨今、植林地で苗木を鹿の食害から守るための防護柵が求められています。
これまでは主にFRPやプラスチック複合支柱が全国で年間100万本以上も使われていました。さて、これらの支柱は将来的に回収され適正に処分されるのでしょうか?このままでは、植林地がマイクロプラスチックの発生源となってしまいます。
そこで、私たちは国内に豊富にある資源で、利用が進んでいない国産杉の大径木から作られた軽くて強い支柱を開発しました。それが「しっかり支柱」です。
SDGs
持続可能な地球環境、地域資源のために、わたしたちは脱炭素、脱プラスチック志向の林業資材として鹿害から植林地を守る「しっかり支柱」を推進していきます。
林業にも
●戦後造林された人工林が収穫期を迎え、木材生産 量は 現状の31百万㎥から 2030年には、42百万㎥まで拡大します。
●建築用材は直径16~30センチの需要が多く、需要が少ない大径木は単価が低迷傾向であり、今後も増える大径木 (ここでは、直径30センチ以上とする) の有効活用が課題となっています。
環境にも
●広大な面積の伐採・再造林地において、苗木保護のための獣害対策は不可避となっています。
●この獣害対策用の防鹿柵支柱の多くは、FRP製または樹脂被覆鋼管製です。
●地球温暖化防止や海洋マイクロプラスチック問題への対応から、脱炭素、脱プラスチックが求められてます。
●国立公園など同様の工法で、獣害対策のため下層植生保護柵が施工されているが、環境負荷が高いことに加え景観との調和に問題があります。
●FRP製及び樹脂被覆鋼管製支柱を代替することで、石油由来プラスチックの使用と環境中への放出・残留を抑制し、 脱炭素、海洋マイクロプラスチック問題の対策に貢献できます。